大川市とその周辺の地域は、歴史的にも永きに渡り、木工家具を中心としたインテリア産業を地域の産業基盤として成長してきた区域であるが、残念ながらその成立・成長過程において、企業を中軸とした「生産重視」の気風が強く、市民の生活や暮らし全般に亘る、地域に立脚した自主的な活動が軽視される風潮があった。
だが、これからは単なる生産のみでなく、市民生活に密接に関連した新しいデザインや生活環境への提案などが求められるようになり、その実現のためにはあらゆる分野との連携がなくしては大川地域の産業活動は成立することができない時代となってきた。
そこで、従来の業種ごとの組合活動でもなく、あるいは行政でもなく、市民運動としてのまちづくりを進め、地域の産業構造の改革の実現を目指して、平成10年、「大川未来塾」を設立するに至った。
大川未来塾は、設立当初から法人という形をとらないまま、これまで地域における純粋なボランティアとしてさまざまなまちづくり活動を実施してきた。例えば、行政と連携した都市計画や区画整理を通じてのまちづくりや、「国際デザインコンペ」の実施、さらには大川市特有のクリーク環境に関するさまざまな問題への取り組みを探るための調査・研究といった具合に、地域に根ざした幅広い活動を行ってきた。
しかしながら、今後も継続的なまちづくり活動を実施していくにあたっては、任意団体という形態のままでは組織基盤が弱いため、行政や企業などとの強固な連携が図りにくくなる恐れが出てきた。
そこで、組織基盤や財政的基盤を確立し、さらに生活者としての地域住民から幅広い支援を仰いでいくための社会的な認知を受けるために、「大川未来塾」を特定非営利活動法人として、法人化に踏み切ることとした。
この法人は、大川地域の基幹産業であるインテリア産業の再生を通じて、大川地域のまちづくりの推進、活性化を図り、リーダー的存在を目指して活動する。例えば、大川地域の歴史・風土を活かしていくための基礎的な調査、研究や地域を支える人材の育成を図っていく。
さらには地域の環境や福祉といった分野にも目を配り、総合的な活動を行うことを通じて地域の課題を抽出し、その解決をインテリア産業の中で集約、修練し、生活者の視点を持った産業として育成していくような手助けとしたい。生活者のためのインテリア産業を構築していくことから、これからの大川地域を明るく豊かな地域社会として創造していくものである。
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